結婚相談所は、身元がわかる相手と恋愛を進められるため、安全で効率が良く、恋愛経験が少ない人にもおすすめの婚活です。しかし、相談所に登録しても「お見合いは成立するのが難しい」という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。
お見合い成立率はその特性を理解し、成立しない原因と対策を知れば、高めることも可能です。この記事では、お見合い成立率について詳しく解説し、成立率を上げる方法を紹介します。
お見合い成立率とは
まずは、お見合いの成立率について解説します。「お見合い成立」とは、お見合いしたい相手に申し込み、相手が承諾してくれ対面する約束に至ることです。そのため、お見合い成立率は「承諾率」「快諾率」と言われることもあります。ここからは、お見合い成立率が一般的にどのくらいなのか、なぜその成立率なのかを見ていきましょう。
お見合い成立率はどのくらい?
※引用元IBJ「お見合い依頼の快諾率」調査
お見合い成立率は、男女合わせた全ての年齢平均で6.6%です。20代の男女は8%以上と比較的高めの確立ですが、それでも10人前後に申し込み、1件成立する程度です。お見合いが成立した後も、実際に会って話してみると「合わない」と感じることもあり、必ず結婚に至るわけではありません。
お見合い成立までに時間がかかると、精神的にも体力的にも疲弊してしまうでしょう。さらに、お見合い成立率は年齢を重ねるごとに下がっていきます。なるべく早くスムーズに結婚まで進むためにも、お見合いが成立しやすくなるように工夫が必要です。
お見合い成立率はなぜ低いのか
お見合い成立率が低いのは、「結婚前提」の出会いであることが影響しています。結婚相談所は、プロポーズや婚約を経て退会となります。そのため、会員は男女共に結婚を真剣に考えて出会いを探しており、相手選びに慎重になっていることが多いのです。
合コンや婚活パーティなどと違い、先に相手を見てから相手の条件を知るのではなく、結婚相談所の場合は先に相手の条件を知ることになります。条件や写真の雰囲気だけで選ぶと、見えている情報に固執してしまい、自分の理想に合う人を見つけるのが難しく感じるものです。
例えば、相手の年収が自分の理想より低くても、20代~30代ならこれから昇進していくこともあるでしょう。容姿も、実際に会ってみた時のファッションや仕草などで写真とは違って見えることもあります。目に見えている条件だけで探していると、お見合いを申し込む側も申し込まれる側も相手を選り好みしすぎてしまい、成立しづらくなるのです。
お見合いが成立しない原因
お見合いが成立しない具体的な原因は何なのか、知りたい方も多いでしょう。「お見合いがなかなか成立しない!」という状況にいると、原因を知るのは耳が痛い話でもあります。しかし、原因がわかれば改善できるので、勇気を出してチェックしてみてください。
プロフィールが充実していない
結婚相談所でのお見合いは、お互いにプロフィールが第一印象となります。ですから、写真の雰囲気やスペックはもちろん、どのようなことを結婚生活に求めているかなど、相手にとって重要な情報があるかどうかがお見合い成立に大きく影響します。
結婚は共同生活ですから、「繕わずありのままの自分を見せたい」と思う方も多いでしょう。確かに、あまりにもプロフィールと現実がかけ離れているのは、実際に会ったときの印象が悪くなる可能性があります。しかし、相手に見せる一次情報として不要なことは伏せて、得意分野や自信があるところを詳しく載せておくなど相手に好印象を与える工夫は必要です。
また、情報はなるべく多い方が共通点がある人の興味を引きやすくなります。お見合いがなかなか成立しないという人は、まず自身のプロフィールをチェックし第三者に見てもらうなど客観的な意見を取り入れてみましょう。
条件を意識しすぎている
結婚相談所では、お見合い成立後に初めて相手と対面して話すことになります。そのため、申し込まれたお見合いを承諾する場合も、こちらから相手に申し込む場合も、参考にするのは相手の条件です。これにより、相手の条件を意識しすぎてしまい、お見合い相手を選ぶのに慎重になる傾向があります。
条件を意識しすぎてしまうのは、結婚相手に求めるものが多いとも言えます。自分が容姿に自信があり、経済的にも豊かで、友人にも恵まれているという人なら、相手に必要以上の容姿や年収を求めないものです。言い方を変えれば、自分に備わっていれば気にしないものもあるということです。
条件へのこだわりが強い、譲れない条件が多いという人は、婚活と合わせて自分磨きも行うことをおすすめします。自分に自信がつき、相手に求めるものが削られていくと、理想も身の丈に合ってきます。
理想が定まっていない
「なかなかピッタリ合う条件の人がいない」という人は、自分の理想が定まっていない場合があります。特に、新しい人を見つけては、そのたびに「やっぱりもっとこういう条件もほしい」と新たな条件が必要になったり、条件は悪くないのに何か不満を感じたりする人は自分の理想を見直してみましょう。
自分にとって本当に必要な条件を、「婚活では不利かもしれない」と素直に出せていないのかもしれません。一度理想の条件をノートに書きだして、自分が本当に求める条件を明確にしましょう。この時、年収や家族構成などだけでなく、友人関係や性格面、好きなファッションの系統などまで細かく書きます。
条件を視覚化しておくと、相手のプロフィールを見た際何が自分に合っていて何が合っていないかがはっきりわかるようになります。合う条件と合わない条件をブラッシュアップしていけば、仲介者にも必要な条件を提示でき、より合う条件の人を見つけやすくなるでしょう。
お見合いの成立率を上げる方法
次に、お見合いの成立率を上げる方法を紹介します。婚活では実際の行動も大切ですが、人との出会いには感情が伴います。行動面だけでなくマインド面からも、成立率を上げるアプローチをしていきましょう。
相手目線のプロフィールを作成する
先述した通り、プロフィールは相手を知る最初の情報源なため、自分の伝えたいことばかりを優先してしまいがちです。ですが、情報ばかりでは読み手にこちらの意図が伝わりません。プロフィールは、読み手を意識して書きましょう。
一度異性のプロフィールをいくつか読んでみてください。どのような構成が読みやすいか、好印象かをチェックしてみるのです。また、必ず知っておいてほしい情報は載せておいた方が良いですが、相手に「会ってみたい」と思わせることもポイントです。
プロフィールを読んだだけで相手のことがほとんどわかってしまうと、相手に会ってみようとは思わないものです。映画の予告編のように、プロフィールを読んで「会ってみたい!この続きを知りたい!」と思ってもらえれば、お見合いも成立しやすくなります。
「お話するのが好き」「色々なことに興味を持てる」など、話が弾みそうな印象がつくコメントを一言添えると、相手の会うハードルを下げることができます。自分が相手にどのような言葉をかけられたら会ってみようと思えるかを想像しながら、「会いたくなる」コメントを考えてみましょう。
絶対にNGな条件を決めておく
理想の条件が多いと相手選びに迷ってしまいます。お見合いの申し込みがあっても、こちらが条件を見て断り続けていてはなかなか成立しません。理想の条件に当てはまる人を探していると、その条件に当てはまるどうかでのみ相手を見るため、視野が非常に狭くなります。
婚活は、実際に会ってコミュニケーションを取ることが重要です。より多くの人とお見合いを成立させ、多くの人と接触するためにも、第一印象のストライクゾーンを広げる必要があります。相手選びに慎重になりすぎるあまり、条件を厳しくしてしまっていませんか。
そこで、「これは絶対にNG」と思う条件を決めておくのです。私も婚活時に実践しましたが、「絶対にNG」な条件は、意外と少ないものです。この条件をピックアップするときは、「恋に盲目になっても目が潰れないもの」を考えてみてください。
恋愛感情が湧いたり、相手の人柄の良さから今後変わっていくことを期待できたり、実際に会ってみると目をつぶれる条件もあります。どのような状況でも絶対に譲れないNGポイントを掲げておくと、本当に必要な条件と不要な条件が明確になるため、相手選びにもゆとりができます。
敢えて結婚を意識しすぎない
結婚相談所に限らず、結婚相手を探している時、「結婚相手としてふさわしいか」「結婚しても失敗しないか」と結婚を意識しすぎてしまいます。これから人生を共にする相手ですから、慎重になるのは悪いことではありませんが、結婚はただ条件だけでするものでもありません。
現代では自由恋愛の末に結婚することが主流になり、結婚相談所やお見合いでも恋愛感情やときめきを必要とする人は多いのではないでしょうか。ところが、結婚相談所は結婚を目的としているため、恋愛感情よりも条件を重視するシステムになっています。
結婚は人と人のコミュニケーションの上に成り立つものです。人と人の触れ合いには必ず感情が伴い、その感情が生み出す意志や行動もあります。結婚を意識しすぎてお見合いまでたどり着かないという人は、一度結婚よりも「気になる人」「好きになれる人」を意識してみてはいかがでしょうか。
私も結婚を意識しすぎてしまい、「結婚できるかどうか」だけで判断し、「一緒にいても楽しくない」「会いたいと思えない」という心境に陥ったことがあります。お見合い成立に必要なのは「会いたい」という気持ちです。なかなかお見合いが成立しないという人は、結婚への意識を少し緩めて、ときめきや直感を大事にしてみてくださいね。
まとめ
この記事では、お見合いが成立しない原因と、成立率を上げる方法について紹介してきました。お見合いが成立せず、婚活に心が折れそうという人も、少し工夫するだけで相手の選び方が変わります。
生涯のパートナーを探すと考えると慎重になってしまうのも仕方ありません。ですが、長く一緒に過ごしていくには価値観や条件だけでなく一緒にいて楽しく過ごせるなど、自分の気持ちが豊かでいられるかどうかも大切です。
そのためにも、まずは相手と会ってみることが大事ですから、プロフィールや条件を見直してたくさんお見合いを成立させましょう。